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鮮やかな黄緑色を見ると

若い色と思う。

若い色は、成長の色。

若い色は生命の色。

毎日何度もこの風景をみるのですが

若葉の美しさが今だけのものだと思うと

梅雨のうっとうしさも忘れてしまいます。

動物の場合、一個体において

古い細胞と若い細胞が

同時にはっきりと目で見て区別がつき

それによって若いな~などと感動することは

余りありませんが・・

例えば生え始めたばかりの細く短い髪の毛と

長くて太い髪の毛を見比べても

この髪は『若いな~』などとは

感心しませんが

植物は、季節がサイクルになって

成長の過程を目で見極められるから

冬の後の春という明るいイメージと

木々の黄緑色の若葉の色がマッチして

普通は色には使わない

若いという表現を用いても

大抵は違和感なく、通じてしまうものです。

ところで、以前はこの黄緑色が

新緑の季節に見られる特に瑞々しい

新芽の色だと思っていたのですが、

植物を観察しているうちに

新芽が赤い植物も、結構沢山あるのだと気づきました。

例えば牡丹、バラ、椿など・・

また、春のアカメは紅葉とは異なる赤で

春の垣根を一面真っ赤に染めたりもします。

案外、身近な親しみのある植物に多いのです。

また、赤とまでいかなくても黄土色をした新芽も

あるんですよね。

ローアンバーが入ったような

濁った黄土色などは、

若いイメージとは

かけ離れた色とも言えます。

味に例えるなら、苦そうな色とでも

表現したくなるような黄土色のことです。

鮮やかな黄色の多い黄緑は

去年の枝の濃い緑色の葉と

明度、彩度、温度のどれもが

かけ離れて高いため

両者が同じ枝についていると

際立って人目に付きやすい。

それに比べて、赤い色の新芽は

近づいてみれば、気が付くのですが

アカメほど広い面積で

全体を覆う感じでもない限り

遠くからでは目立たなく折角新芽をつけても

気づいてもらえにくいものです。

新芽の赤色には何か意味があるのかしら・・

新芽だから、あえて赤なのだろうと

思えてしょうがない。

新芽は成長点だから植物にとっては

かなり重要な個所ですものね。

そこをむしゃむしゃと食べられてしまったら大変!

飛んでくる害虫から目立たなくして

食べられないよう防御するため・・?

何か新芽だけに必要な成分が含まれているのか?

実はこの赤い色はナスと同じ

アントシアニン。

アントシアニンといえば、強い紫外線から

植物を守る効果がある色素でしたよね。

新芽には、アントシアニンが多く含まれていて

クロロフィルは少なく。

これから作り出されていく時期なのだそうです。

葉の重要な役割には主に光合成と呼吸、

蒸散(根からの水分を吸い上げるため)があるのですが

そのうちクロロフィルを含む緑色の葉緑体が

新芽にはあまりないのだそうです。

それで緑色があまり外から見られず

初めから多くあるアントシアニンの赤色だけが

色濃く見えるのです。

アントシアニンとクロロフィル

赤と緑の色素が同じ場所に存在しているように

勘違いしてしまいそうですが

実は細胞の別々の場所に存在しています。

アントシアニンは、細胞の中の液胞の中に

含まれていて

クロロフィルは葉緑体の中に含まれます。

クロロフィルのお陰で、植物は

動物にはできない光エネルギーを

捕集して化学反応を開始させ

自分ででんぷんを作り、そのでんぷん消費して

生命を維持していきます。

つまり、植物は自給自足ができる生物。

人は自給自足できないから、

食物という栄養を得て生命を維持する。

植物の自給自足できる鍵が

クロロフィルが、太陽の光エネルギーを

GETできることというわけです。

ですから重要なクロロフィルを含む葉緑体が

出来上がるまで、葉自体が

光による害を受けないよう

植物は自分自身を守る必要がある。

それがアントシアンというわけです。

葉緑体が増えていくと、アントシアニンの量も

減っていくということで赤い色が抜けたように

緑色が次第に濃くなっていきます。

植物によって、どれくらい光による害を

受けるのかの程度が異なるようなので、

新芽の色も、必ず赤いわけではないようですし、

ずっと赤色が消えないで残る植物もあるようです。

新芽が始め赤いことが、

やがて緑色の葉を成長させるために

役立っていたなんて驚きです。

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