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南蛮紅
昨日は、ボタニカルアートのレッスン日。

2年生3年生は、椿を描きました。

これは南蛮紅という獅子咲きの椿。

細かい小さな花びらが

久寿玉のように中央に集まった複雑な構造をしています。

どうやって描き始めたらいいの・・・

こういう時は、深く考えない・・・

『なんとかなるでしょ~』

十年以上眺め続けた庭木。

ですが、庭でぼーっと眺めていた時と違い

いざ描こうとしますと

どこから描き始めたらよいやら・・・と。

そうなんです。

どこから描き始めたらいいのか

まずそこで立ち止まてしまいました。

獅子咲きの花は

スタート地点が解らない。

花芯がどこにあるのか見当も付かず

どこまでも細かい花弁が

もこもこ、もこもこと膨らんで

増え続けたような花弁。

樹齢20年以上の椿によく見られることのようですが

花弁の並びは若木に比べ更に複雑さを増しているそう。

何とかなるでしょう~と思って

花の付いた枝を1本切り

家の中にもって入ってから私がしたことは

ただ眺めているだけ。

昼食いただきながらテーブルの端っこに置いて、

時々眺める。

家事の合間に、ちょっと近づいて眺める。

側を通った時に、ふと眺める。

眺めただけでその日は、おしまい。

次の日も、描き始めず

眺めました。

次の日は、花が落下してなくなりましたので

花を手に取って触りながら考えました。

そして一年経ちましたが、

描き始める勇気がなくて

眺めているだけでした。

ずっと以前から庭に咲いているのに

眺めているばかりの花。

物凄く大きくてに直径13センチほどもある花。

描き始めるのにこんなにも長くかかったのは

他にアジサイくらいかな・・・

今でも、『さあ、描き始めよう』と思った瞬間が

思い出せません。

憶えているのは

モクモクと、ただひたすら

無心で筆を動かした事だけ。

椿なのに、真冬でも鮮やかな葉は

威厳のある大きな花に見合う

大きくて先の尖った葉。

机の上には沢山の赤。

一つずつ試していきました。

花の色が決まった。

次は葉の色だ。

若葉のように色鮮やかな葉なのに

切れ味のよい刃物のような

鋭い葉先。

少しずつ完成に近づいていきました。

意外にも難しかったのは

花よりもガクの部分でした。

そのようなことを思い出しながら

久しぶりの椿のレッスンに

私の心の中でも我が家の椿が

開花しているようでした。

今はまだ固いつぼみです。

庭の南蛮紅が咲き始めるころ

それは牡丹が咲く少し前、

既に春を過ぎたころ

温かい季節なのです。






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昨日の自宅教室から

椿の葉

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