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IMG_5239 - コピ8ー
先日行いました
スイートピーの作品で

これまで受講された皆さまが難しそうと仰ったのが
桃色と白の2色の花の塗り分ける部分でした。

けれどこの作品で
最もハイレベルな点はそこではなく

それは
中明度の鮮やかなブルーの下地に
様々な色彩の花を描いたことでした。

ブルーがもっと暗かったら
もっと鈍い彩度の低い色だったら
ずっと簡単だったと思います。

なぜなら
彩度が低い、明度が低い(暗い)下地に描く
=上に描かれる絵は自然と冴え冴えと見えるからです。

けれど彩度の高いブルーで中明度となりますと
そこに描かれる花々の色彩を
咲いているのと同じ鮮やかに保ちかつ

全ての花の色彩が調和しているようにしなくてはならず
とてもハイレベルな作品になってしまいました。

全ての花の色彩が調和しているとは
ある色の花は
青の上で美しく咲いているように見えるけど
別の色の花はなんか濁って見える

また、手前にある花は綺麗だけど
奥にある花は薄暗い、妙に冷たく見える・・・
とならないようにということです。

これが陰影をつける写実なら話は別です。
どれだけでも花弁の逆光源側を暗くできるからです。

植物画は余りに暗い色で描いてしまいますと
実際にその部分が本当にそのような色であると
間違って見れれてしまうので
余り花びらなどを実物と極端に違った色で描いたりはしません。

また青地に赤という色が
手強いのです。

赤い花は魅力的ですが
立体感を出すためには
明るい部分を作らなければならない。

白い下地の上に描くなら
光りのあたる明るいライト色を白抜きにして描き
後からやんわりとグレーズしていくこともできますが
下地が青だと白抜きはできません。

赤の明るい明度の色を作ろうとして
白を足すとピンク色になってしまいます。
ですから白が入っているか
いないかわからないくらいの微量の白を
少しずつ加えて明度の確立が見られ
かつ赤の領域内であると判断できる
白の量を見極めなければなりません。

そして更に赤の明度を上げる色として使う白が
実はとても温度が低い冷たい色という点にも
注目しなければなりません。

とても温度の低い白色で
灼熱の赤という温度の高い色の
最も明るく光を浴びるライト色を
作らなければならないのです。

また奥にある赤と手前の赤の花を区別させるために
奥の花に青を混ぜてしまいますと
それは赤ではなく紫へと移行していってしまいます。
植物にとって花の色はとても大切。
赤い花が紫になってしまっては困りますね。

このようなブルーの下地に
今回のような温度が高く、かつ赤みの多い花達を描くことは
(温度は黄色でも上がりますのであえて赤と)
とても学ぶところが多く
またカリキュラムの唯一のブルー下地ということで
ただ花を描く描き方以外にも
何か得られる部分が多かったのではないかと思います。

この作品で一つ残念だったのは
花弁が散って、小さなさや(豆の)が見えている部分を
描きたかったこと。

ご近所の方のご厚意で
好きなだけ持って行っていいよといわれ
色々な色を選んでいただいたのですが
花弁の美しさにばかり気をとられ
実の付いたものをいただかなかったのです。

描き始めていくうち
一つ二つと花びらが落ち、

緑色の細く小さなえんどう豆のようなさやが
出てきたころには
構図が決まり描き始めていて
もう描き加えるスペースがなかったのです。

皆様の良き学びの教材となればと思います。

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