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袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つ今日の風やとくらむ

紀貫之


夏には袖を濡らしながら
すくってのどを潤していた山の清水が、
冬の間に凍っていたのを、
立春である今日の今頃、
春風が溶かしているのだろうか。

春立ちける日

立春

という言葉が、好きです。

美しい日本語。

日本人でよかったと思える日。

何処かで梅が咲き始めるのでしょうか・・・

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今年ピンクは2輪だろうか
藤色は3輪だろうか
白は・・・と

牡丹の木を一本ずつ見ては
膨らんだ赤い大きな花芽の数を数えていると

春が近づいているように感じられて
嬉しくて。

そうしましたら、ふと
今、咲いているにぎやかな
小さな花たちのことが気になりました。

相手が牡丹なら
どのような花もかすんでしまいます。

玄関先で毎日私を出迎えてくれる
黄色やピンク、赤紫や白の花たちは、
とても可愛いけれど

毎日見る景色に慣れてしまって

一枚の絵と捉えるなら
ある部分に描き添えられた
単に色彩のよう。

沢山の中の一輪をじっくりと見て、
わざわざ立ち止まり感動することは
稀かもしれないと気づき

なんだかパンジーやシクラメンに
申し訳ないような気がしました。

見慣れた景色には
安心と安らぎがあります。

花に、有難う・・・、
そして身近な人へも
いつも有難うと伝えたくなりました。